(2013/7/27)
今年のドイツの「記念企画」のテーマは「寛容」。ラインランド地方の教会では、このテーマに即して創作ビデオを募集中の由。ちなみにその課題テーマは「我、ここに立つ。ほかのこともなし得る」だという。これはもちろん有名な、ルターのウォルムス国会での発言「我、ここに立つ。ほかのことをなし得ない」をもじったもの。自分の信仰に生きることと、世界の中での「寛容」とを共に考えようとの訴えを願ってのことだろう。
この「寛容」のテーマでは、ドイツ福音主義教会が『宗教改革、権力、政治』というパンフを発行して、啓蒙と教育にも努めているという。こうした様々な企画の中には、「女性が宗教改革を形作った」というテーマの企画もあるという。とかく男性が担ったと言われがちだが、宗教改革を女性たちが共に担った事実と意味を再確認しようという呼びかけである。