一致に関するルーテル=ローマ・カトリック委員会
8/14のブログに書いた委員会が京都で開催された。この委員会は、教会の一致に関する事柄をバチカンと世界ルーテル連盟の間で神学的に検討する委員会で、毎年継続的に開かれてきている。ルーテル側からは共同議長のエーロ・フオヴィネン監督(フィンランド)はじめ10人、カトリック側はウイリアム・キーニー司教(英国・今回は欠席)が共同議長となって10名、合計20名で構成される。今回の主題は「洗礼と交わりの成長」。様々な国でカトリック教会とルーテル教会の間で「洗礼相互承認」が行われているように、今はまだ一致していない聖餐での交わりまでに至る神学的・実践的根拠を確立することが「交わりの成長」という言葉の意図だ、と我らが鈴木浩委員(日本福音ルーテル教会)はおっしゃられた。
先の4年間の討議の成果が本年6月17日に発表された「対決から交わりへ」という共同文書であるが、この出版まで何年も会議を重ねてきたように、このテーマでも対話の積み重ねが必要になり、「対決から交わり」に至った場合よりももっと時間がかかることも予想されているそうだ。