「私はマンスフェルトの子」とルターは言っていた
ルターが一番長く住んだのはウィッテンベルクである。
その次に長いのは幼少年期14年を過ごしたマンスフェルトである。
そこにはルターの両親が住んでいた家が今も残っていて、その1室はルター博物館になっている。
新しい展示ケースの中には、ビー玉とも言うべきものが3つ展示されている。
これは2003年にこの敷地内で掘り出された、ルター家のゴミ捨て場?から掘り出されたものの一部である。
炭素同位元素で年代決定をしたところ、1500年前後のものと確認されたという。
ルターは兄弟と一緒にこのビー玉で遊んだのだろうか。
掘り出されたものの中には毛織物の生地の切れ端とか、小鳥を食べた残りの骨とかもあったというから、その頃になるとルター家はほどほどの生活水準だったことも推測される。
こうした成果が新しい展示に生かされていて、ルターの幼少年期を察する手掛かりを与えてくれると思われる。
ルター通になるならば、ルターの足跡を尋ねる旅の日程に、このルターハウスの小さな展示も欠かせないのだろう。